ポリマーナノコンポジット材料における絶縁特性の向上と要因を解明するとともに,高熱伝導性を併せ持つハイブリッド型ナノコンポジット材料を開発することを目的とした.ナノフィラー添加による絶縁破壊時間の長寿命化におけるメカニズム解明の一つとして,耐部分放電試験による試料表面への放電侵食劣化深さから抑制効果と機構,さらには試験環境による依存性等について評価・考察を行なった.その結果,ニート試料,マイクロ試料のナノコンポジット化により絶縁特性が顕著に向上する結果と再現性,温度依存性が得られ,絶縁性と熱伝導性という特性の両立を可能にする新たな指標を示すことが得られた.
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