研究課題
(1)複合システムの例として、次世代バイオ燃料源の洋上プラント計画プロトタイプであるOMEGA計画を取り上げ、米Natural Capital Projectによって開発された、生態系サービスや環境指標を地図上に可視化するツールInVESTを利用した定常状態の生態系サービス評価GISデータの生成に取り組んだ。OMEGA国内候補地として愛知県衣浦湾を選定し、排水処理施設から排出される排水の量から、必要となるOMEGAモジュール数、及び港湾海水面専有面積評価を行った。また、そこから生産されるバイオ燃料の量を評価した。2014年11月に名古屋市で開催された5th Digital Earth Summitの基調講演で来名した、OMEGA提唱者であるTrent博士と、OMEGAの日本国内候補地選定、及び実現に関する詳細な研究打合せを行った。また、中部大学創造エネルギー理工学専攻修士課程の学生と共同研究としてOMEGAで使用される微細藻類Desmodesmus sp.(和名:イカダモ、NIES-96)の培養条件の最適化と培養シミュレーションモデルの作成に取り組んだ。(2)複雑なシステムにおける非線形的な伝搬プロセスを可視化・定量化する手法を開発し、Plasma and Fusion Research誌に論文として出版した。非線形的な伝搬長は、既存の相関評価指標である静的空間相関では不十分で、動的空間相関によって評価されることを示した。(3)複合システムを評価する際に重要となる詳細な地形データを得るために必要であるドローンによる空撮とSfM(Structure from Motion)技術による3次元詳細地形把握に取り組んだ。具体的な例として、社会的要請も踏まえ土砂災害に見舞われた長野県南木曽町、岐阜県高山市などを対象とした。その成果を5th Digital Earth Summit等で発表した。また、同様の試みを、伊勢湾の海流による廃棄物の集積等が問題となっている答志島奈佐の浜において行い、その成果について、第4回奈佐の浜シンポジウムなどで招待講演を行った。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 3件)
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