トカマク型核融合炉の炉心プラズマ設計において、大きな核融合出力と装置への負荷抑制が折り合う運転点の設定と、その運転点での出力定常制御は、発電装置としてのエネルギー規模を規定する本質的で重要な課題である。 本研究では、燃料である重水素とトリチウムの比率を制御する事によってコアとダイバータの出力と熱負荷を、幅広いパラメータレンジに対して整合的に制御する手法を提案し、統合輸送シミュレーションによって非常に有効かつロバストな制御が可能である事を確かめた。これにより燃料供給による核融合出力制御が、粒子ピンチ特性に依存せず、SOLダイバータ密度制御と両立し得る事を示した。
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