• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

ミナミハンドウイルカにおける行動調査ならびに集団遺伝学的解析による群れ構造の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25890020
研究機関東海大学

研究代表者

北 夕紀  東海大学, 生物学部, 講師 (30710917)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワードミナミハンドウイルカ / 集団遺伝学 / 血縁関係 / 群構造 / 保全管理
研究実績の概要

伊豆諸島御蔵島周辺海域に生息するミナミハンドウイルカ全頭のDNA抽出ならびに多型解析(研究項目1)と集団遺伝学的解析を用いた親子鑑定ならびに血縁解析(研究項目2)、ビデオデータから得られる行動解析との比較(研究項目3)ならびに項目2と3を併合させた群構造の解明(研究項目4)を実行した。
2年間で採取した糞サンプルは154サンプルであり、ビデオデータとの照合から重複サンプルを除くと御蔵島集団100個体のうちの75%に相当する75個体のDNAを得た。100%に達しなかった理由としては、イルカの保全を考慮した入水回数の制限、個体識別のし易さにおける個体のバイアスなどが考えられる。
75個体のうちの54個体のDNAを鋳型とし、11種類の多型マイクロサテライトならびにミトコンドリアDNA(mtDNA)遺伝子における多型解析を行った。その結果、mtDNA遺伝子において検出された4種類のハプロタイプのうちの1ハプロタイプにおいて、申請者らが2013年に発表した和歌山県太地町由来沖合型ハンドウイルカ個体群との同一ハプロタイプが観察され、御蔵島個体群の移出または沖合型個体群の混入が示唆された(Kita et al, 2013)。また、ビデオデータによる観察から、乳母行動がミナミハンドウイルカでは初めて観察されたことから、母親個体と乳母個体との血縁解析を行ったところ2個体に有意な血縁関係は見られなかった。本成果は、学外の共同研究者とともにNature姉妹紙のScientific Reportsに投稿し、現在reviseの段階にある。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 野生ミナミハンドウイルカにおける養子とりの観察2014

    • 著者名/発表者名
      酒井麻衣,北夕紀,小木万布,篠原正典,森阪匡通,椎名隆,井上-村山美穂
    • 学会等名
      日本哺乳類学会2014年度大会
    • 発表場所
      京都大学 吉田キャンパス
    • 年月日
      2014-09-04 – 2014-09-07

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi