研究概要 |
様々なシロイヌナズナ突然変異体の感染効率を測定するとともに、様々なGFP 等マーカーラインを利用して、センチュウ感染初期のGiant Cell 形成時にどのような分子イベントが起きているかを調査した。また、センチュウ過剰感染突然変異体の原因遺伝子の単離をめざした。 まず、既存の突然変異体を利用した感染効率の測定を行った結果、clv1, clv2突然変異体では、有意に感染効率の低下が認められ、clv3, bam1突然変異体では感染効率が上昇することが明らかとなった。一方、その他の突然変異体については、その感染効率が安定せず、有意な結果が得られなかった。このことから、25年度には、感染効率の検定法の確立、改良を行った。現在も改良を行っているところである。一方、GFPマーカーラインに関して、様々なGFPラインを用いた解析を行ったが、巨大細胞内でのシグナル観察が難しく、GUSレポーター遺伝子を用いた解析を行った。その結果、細胞分裂に関する遺伝子などの発現上昇が確認できた。 一方、線虫過剰感染突然変異体の原因遺伝子の単離は、現在進行中である。ゲノムシーケンスが終了したので、今後、マッピングを行い、原因遺伝子の単離を目指す。
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