放射線照射で生じるDNA二本鎖切断は、Ku70やKu80などのDNA修復タンパク質により修復されるが、DNA修復機能が欠損・低下すれば、高確率で変異が引き起こされると予測される。本研究では、DNA修復関連遺伝子の突然変異体を対象に放射線に対する感受性調査を行うと共にDNAレベルでの変異率の調査を行った。 初期成育量と圃場における形態調査およびTILLIN法を用いたDNA変異率調査の結果より、仮説の通り人為的にDNA修復機能を抑制することによって、高変異率を有するイネ突然変異集団の作出が可能であることが示された。
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