研究課題
本研究課題の目的は、ニワトリのCrowingをモデルとして、先天的発声の制御機構を集団から分子レベルまで明らかにすることである。平成26年度の研究実施状況は、以下に示す通りである。1.集団レベルにおける制御機構:集団レベルにおけるCrowingの社会的相互作用を解析したところ、最上位個体が集団内のCrowingのタイミングを決めていることが明らかとなり、さらに下位個体はそれを辛抱強く待っていることが示唆された。2.分子レベルにおける制御機構(トランスクリプトーム解析):雄と雌のように、Crowingを示す個体と示さない個体において、Crowing中枢で発現変動している遺伝子をRNA-seqを用いて解析し、バイオインフォマティクスにより共通して発現変動している遺伝子を抽出することに成功した。3.分子レベルにおける制御機構(フォワードジェネティクス):QTL解析を用いて、異常なCrowingを示す遺伝領域の探索をしたところ、LOD socreが高い染色体上の領域を特定することに成功した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Current Biology
巻: 24 ページ: R596-R597
10.1111/asj.12253
Frontiers in Endocrinology
巻: 5 (article 12) ページ: 1-7
10.3389/fendo.2014.00012