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2013 年度 実績報告書

トウガラシ遺伝資源を用いた強力な辛味制御因子の探索とその成分育種への応用

研究課題

研究課題/領域番号 25892020
研究種目

研究活動スタート支援

研究機関岡山大学

研究代表者

田中 義行  岡山大学, その他の研究科, 助教 (20704480)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワードトウガラシ / カプサイシノイド / 遺伝資源
研究概要

本研究では、トウガラシの辛味性に強力な影響を与える遺伝子を明らかにすることを目的とする。近年、無辛味性の原因遺伝子が同定されたが、依然として低辛味(わずかに辛い) ~激辛という辛味の強弱がどのように生じるのかは不明なままである。世界で広く栽培されるトウガラシ種 C.annuumでは辛味の強弱に関して連続的な変異が観察される。この連続的な変異には多数の量的遺伝子が関与していると考えられているが、育種上これら量的遺伝子で辛味の強弱を操作することは難しい。一方、南米で栽培される C.baccatum種や C.chinense種では、同様の連続変異が観察されるが、そこから逸脱した低辛味品種や激辛品種が存在する。これら低辛味・激辛品種 には、辛味に強力な影響を与える固有の遺伝子の存在が予想される。本研究では、これらを解析し、強力な新規の辛味制御遺伝子を明らかにすることを目的とする。
本年度から、低辛味品種の多くがp-AMT遺伝子の機能欠損を有していること、そしてその機能欠損アリルは複数存在することが明らかになった。低辛味品種の育種にp-amtは有望な遺伝子であると思われる。また遺伝資源の中からC.baccatumでは希少な辛味を呈さない系統を見出した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

遺伝資源の中から、低辛味品種がもつ新規のp-amt機能欠損アリルを見い出すことができた。本アリルは低辛味品種の育種に利用可能であると思われる。

今後の研究の推進方策

本年度の実験で、低辛味品種の多くがp-amtを有することが分かったため、次年度はp-amtアリルの遺伝子構造の解析ならびに系統関係を整理する。一方、激辛品種に関しては遺伝解析用に分離集団を準備しながら、辛味成分合成組織の分化に関わる因子を探索したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 南米原産のトウガラシ Capsicum baccatumにおける果実形態および辛味性の評価2014

    • 著者名/発表者名
      原一仁・田中義行・安場健一郎・後藤丹十郎・ 吉田裕一
    • 学会等名
      平成26年度園芸学会春季大会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      20140329-20140330
  • [学会発表] Characterization of pepper varieties in Capsicum baccatum.

    • 著者名/発表者名
      Yoshiyuki Tanaka
    • 学会等名
      Symposium on Plant Genetic Resources in East Asia
    • 発表場所
      岡山大学

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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