本課題はmRNAの3’末端を形成するポリ(A)鎖の末端を認識するLARP1の基質認識特異性の詳細と、分子機能との関連性を明らかにする事を目的とした。 その結果、LARP1がポリ(A)鎖の3'末端ヌクレオチドの3'-OH基を認識している事、また塩基配列認識の特異性についてはマグネシウムイオン濃度に強い影響を受ける事を明らかにした。分子機能については少なくとも無細胞系において一般的な構造のmRNAの翻訳には顕著な効果を与えないことを示した。併せてLARP1-ポリ(A)鎖を含む複合体の実態を明らかにする為、原子間力顕微鏡を用いたRNA観察法の開発をおこなった。
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