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2013 年度 実績報告書

心筋リモデリングにおけるNox4によるミトコンドリア機能制御の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25893005
研究種目

研究活動スタート支援

研究機関北海道大学

研究代表者

松島 将士  北海道大学, 大学病院, 医員 (80552869)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワードミトコンドリア / 心筋リモデリング
研究概要

野生型マウスの左冠動脈を結紮し心筋梗塞(MI)を作成し、4週間後に心エコーによる心機能評価を行った。左室の拡張、心収縮の低下を認め、梗塞領域の壁厚は菲薄化していた。組織学的には非梗塞部心筋細胞肥大、間質の線維化の促進が認められ、心筋リモデリングが進行していた。非梗塞部心筋におけミトコンドリア分裂促進因子Drp1と融合促進因子Mitofusion1(Mtf1)のタンパクレベルのウェスタンブロットにより評価した。Drp1はSham群とMI群で同程度であったが、Mtf1はMI群でsham群に比べ高値であった。非梗塞部心筋におけるミトコンドリア形態を電子顕微鏡にて評価した。MI群ではsham群に比べミトコンドリアの大小不同を呈していた。以上から心筋梗塞後の非梗塞部心筋においてミトコンドリア形態異常はMft1の変化と関連している可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

心筋梗塞モデルの確立に時間を要した。また、心筋細胞におけるミトコンドリア形態の評価において、ミトコンドリア染色色素による評価を行っていたが、良好な画像が得られず電子顕微鏡による評価を行ったため当初の計画より時間を要した。

今後の研究の推進方策

Drp1、Mtf1以外のミトコンドリア形態制御タンパクの評価を行う。また、酸化ストレス、NADPH oxidase 4(Nox4)の活性化の程度を測定し、活性酸素種とミトコンドリア形態について解析を進める。さらにNox4ノックアウトマウスを用いてミトコンドリア形態について評価を行っていく。

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公開日: 2015-05-28  

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