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2014 年度 実績報告書

免疫性小脳失調における新規自己抗体の同定

研究課題

研究課題/領域番号 25893006
研究機関北海道大学

研究代表者

矢口 裕章  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (00421975)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2016-03-31
キーワードSez6l2 / 小脳失調 / 神経免疫 / 自己抗体
研究実績の概要

本研究で免疫介在性小脳失調症の一部にはSez6l2抗体を示す患者が存在することが確認された。Sez6l2タンパク質はⅠ型膜たんぱく質である。そのため、本抗体が病原性を示す可能性がある。そのため、本研究では、小脳失調患者血清の抗Sez6l2抗体はSez6l2タンパク質の細胞外ドメインを認識するかどうかも検討し、患者血清は細胞外ドメインを認識することが示された。また市販の抗Sez6l2抗体とマウス小脳を用いた質量分析計でSez6l2の結合候補タンパク質を同定し、さらに分子細胞学的にSez6l2はADDと結合することが示された。ADDはAMPA受容体の下流シグナル伝達の可能性が他論文で示唆されており、またSez6l2と同様のドメインを持つタンパク質群はグルタミン酸レセプターの補助サブユニットの可能性が報告されている。そのためSez6l2とGluR1との結合を検討したところ、細胞外ドメイン同士で直接結合することを発見した。さらに興味深いことに患者血清はこのリコンビナントタンパク同士の結合を阻害した。以上より、患者血清はAMPAからADDのシグナル経路を阻害する可能性が考えられた。これらの研究内容を神経免疫学会年次集会で発表し、現在論文投稿準備中である。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 抗神経抗体抗原であるSez6l2はAMPA受容体とADDの複合体を形成しシグナル伝達を促進する2016

    • 著者名/発表者名
      矢口 裕章
    • 学会等名
      第27回日本神経免疫学会学術集会
    • 発表場所
      長良川国際会議場(岐阜県・岐阜市)
    • 年月日
      2016-09-15 – 2016-09-16

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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