成長板付近の軟骨細胞が産生する神経関連因子に注目し、骨から脳への神経刺激の入力機構を解明することを目的として本実験を行った。成長板軟骨細胞がTyrosine hydroxylase(TH)を産生することを骨組織の免疫蛍光染色で捉えたが、軟骨細胞株およびプライマリーの軟骨細胞ではTHを産生しておらず、他の神経関連因子であるBrain derived neutrophic factor (BDNF)、Glial cell derived neurotrophic factor (GDNF)に注目して軟骨細胞での発現を検討したところ、軟骨細胞分化に伴ってGDNFの発現は著しく上昇することを見出した。
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