研究課題/領域番号 |
25893010
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鈴木 秀明 東北大学, 大学病院, 助教 (20705462)
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研究期間 (年度) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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キーワード | 心不全 / うつ / MRI / 海馬 / ラット |
研究概要 |
本研究申請は、研究代表者が世界ではじめて確立したラットのVoxel-based morphometry (VBM)法を用いて、「海馬の構造的な変化が心不全におけるうつ病の原因である」という仮説を検証し、うつ病・心不全間の悪循環を断ち切る端緒を開くことを目的としている。実験計画として、平成25年度に以下の三つの研究内容を実施する予定で本研究申請を行った。 1.ラット心不全モデルの作成:ラットの心不全モデル(冠動脈結紮ラット)、及び開閉胸は行うが冠動脈を結紮しないsham群の再現性のある作成に成功した。 2.ラット心不全モデルに対する行動実験:心不全によるラットのうつ症状を調べる目的で、心不全群、sham群に対し、Open field試験、Crossmaze試験を行った。結果として、Open field試験、Crossmaze試験のどちらにおいても心不全群がsham群よりも有意にうつ症状が強いことが示された。 3.ラット心不全モデルに対する脳MRI撮影:心不全群、sham群に対し、Bruker社の小動物用7テスラMRIを用いて脳のMRI撮影を行った。撮影した脳MRI画像をラットのVBM法を用いて解析し、海馬の体積を計算した結果、心不全群がsham群よりも有意に海馬の体積が小さいことが示された。 以上の研究結果から、平成25年度に申請を行った研究内容に関しては概ね順調に進んでいると考えられ、引き続きこのペースで進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成26年4月10日現在、既に1) ラット心不全モデルの作成に成功し、再現性よく心不全ラットを作成することが可能な状況にある。2) ラット心不全モデルに対する行動実験においても、Open field試験、Cross maze試験において、心不全ラットがうつ症状を呈することを示すことに成功した。3) ラット心不全モデルに対する脳MRI撮影においても、心不全ラットが海馬の萎縮を呈することを示すことに成功した。 以上から、申請した研究内容に関してはおおむね順調に検討出来ていると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究申請に記載した通り、さらに、ラット心不全モデルに対する脳の組織学的評価を行い、研究成果を学会発表・論文化を通して適宜発表していく。
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