予後情報が明らかである大腸癌切除検体103例の大腸癌切除標本の免疫染色を行った。その結果、49例(48%)で陽性を示し、全生存期間との関連をカプランマイヤー法にて検討したところ、Cripto-1陽性例は有意に予後が悪かった(p=0.0112)。HT29, colo205に、Cripto-1発現を抑制するmiRNA発現ベクターを導入した。その結果、Empty Vectorと比較して約10分の1に発現が低下していることを確認した。機能解析を行っているが、Cripto-1発現抑制細胞株で細胞増殖能が低下している結果が得られている。最終的には移植実験を行い、増殖・転移能の変化を観察する予定である。
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