まず正中神経刺激に対する大脳皮質の誘発電位および磁界において巨大誘発反応を呈した際の脳波脳磁図反応を検討した。刺激による脳活動が棘波様の活動として明確な場合と明確ではない場合があり、末梢神経-中枢神経間の刺激-皮質反応の間の複雑な反応メカニズムの存在が示唆された。次に視覚的に脳波上は明らかなてんかん性活動を認めない様々な部分性の運動発作を呈した症例において、Jerk-locked back averaging(JLA)のトリガーとして最適な筋電図活動の同定を試みた。高振幅・単峰性の筋電図がトリガーとして適切であることが明らかとなった。
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