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2014 年度 実績報告書

カリウムチャネルKCNJ5変異によるアルドステロン産生腫瘍の発症機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25893026
研究機関群馬大学

研究代表者

中島 康代  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (70707017)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワード原発性アルドステロン症
研究実績の概要

1)変異KCNJ5副腎特異的発現トランスジェニックマウスの解析
平成25年度の計画4)で作成した変異KCNJ5副腎特異的トランスジェニックマウスは、現在実験に必要な十分な個体数を作成中である。これまで副腎皮質における発現をRNAレベルで確認しているが、結論は出ていない。生後半年のマウスで数匹副腎の免疫組織学的検討を行ったが、半年では明らかな腫瘍や過形成は出現していない。

2) アルドステロン産生腺腫症例におけるPRKACA遺伝子発現の検討
各種副腎腫瘍における検体と対応する症例の臨床パラメーターの情報に、新たにKCNJ5 遺伝子変異の情報を追加し、G151R G>A,G151R G>CとL168Rそれぞれの変異と年齢や性差、血液学的検査所見、画像所見への影響そして術前術後の治療効果への影響、さらに長期予後に対する影響などを詳細に検討するために、検体の収集中である。今回、新たに発見されたコルチゾール産生腺腫のPRKACA体細胞変異をアルドステロン産生腺腫で検討した。サブクリニカルクッシング症候群、およびアルドステロン産生腺腫)において、PRKACA遺伝子の変異を調べた。明白なクッシング症候群を示した13人のうち、3人(23%)に既に報告されているPRKACA遺伝子、p.L206R(c.617 T> G)の体細胞変異を認めたが、サブクリニカルクッシング症候群には変異を認めなかった。 33例のAPAのうち、24例はKCNJ5遺伝子の体細胞変異G151RまたはL168Rをもち、11例(33%)はコルチゾール自律分泌を示したが、PRKACA遺伝子変異は認めなかった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Somatic mutations of the catalytic subunit of cyclic AMP-dependent protein kinase (PRKACA) gene in Japanese patients with several adrenal adenomas secreting cortisol2014

    • 著者名/発表者名
      Nakajima Y, Okamura T, Gohko T, Satoh T, Hashimoto K, Shibusawa N, Ozawa A, Ishii S, Tomaru T, Horiguchi K, Okada S, Takata D, Rokutanda N, Horiguchi J, Tsushima Y, Oyama T, Takeyoshi I, Yamada M.
    • 雑誌名

      Endocrine Journal

      巻: 61(8) ページ: 825,832

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 各種コルチゾール産生腺腫におけるPRKACA遺伝子変異の検討2015

    • 著者名/発表者名
      中島康代、岡村孝志、堀口和彦、松本俊一、登丸琢也、石井角保、小澤厚志、渋沢信行、橋本貢士、佐藤哲郎、山田正信
    • 学会等名
      第88回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      ホテルニューオータニ東京
    • 年月日
      2015-04-23 – 2015-04-25
  • [学会発表] KCNJ5変異と原発性アルドステロン症2014

    • 著者名/発表者名
      中島康代
    • 学会等名
      第24回臨床内分泌UPDATE
    • 発表場所
      大宮ソニックシティー
    • 年月日
      2014-11-28 – 2014-11-29
    • 招待講演
  • [学会発表] アルドステロン産生腺腫におけるKCNJ5遺伝子変異とステロイド合成酵素発現の特徴2014

    • 著者名/発表者名
      岡村孝志、中島康代、堀口和彦、松本俊一、登丸琢也、石井角保、小澤厚志、渋沢信行、橋本貢士、佐藤哲郎、山田正信
    • 学会等名
      第87回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      福岡国際 会議場
    • 年月日
      2014-04-24 – 2014-04-26
  • [図書] ホルモンと臨床 遺伝子変異陽性のアルドステロン産生腺腫の意義2015

    • 著者名/発表者名
      中島康代、山田正信
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      医学の世界者
  • [図書] Fluid Management Renaissance 原発性アルドステロン症の新たな知見2015

    • 著者名/発表者名
      中島康代、山田正信
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      メディカルレビュー社
  • [図書] 臨床画像 原発性アルドステロン症(KCNJ5遺伝子異常)2015

    • 著者名/発表者名
      中島康代
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      メディカルビュー社
  • [産業財産権] PRKACA遺伝子を使用したクッシング症候群を呈する コルチゾール産生腫瘍の検査方法2014

    • 発明者名
      山田 正信、中島 康代, 堀口 和彦、 岡村 孝志
    • 権利者名
      山田 正信、中島 康代, 堀口 和彦、 岡村 孝志
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      特願2014-132908
    • 出願年月日
      2014-06-27

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公開日: 2016-06-01  

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