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2014 年度 実績報告書

成獣心筋細胞の分裂メカニズムの解析と制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25893043
研究機関東京大学

研究代表者

武田 憲文  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60436483)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワード心筋再生 / 成体心筋細胞 / Fucciシステム / 細胞周期 / Hippo経路
研究実績の概要

成体心筋細胞も僅かながらターンオーバーしており、既存の心筋細胞が分裂・増殖することがその主なメカニズムである。しかしながら、生きたままの分裂期細胞を扱うツールがないために、増殖能を保持・獲得した成体心筋細胞の特徴を解明し制御することは極めて困難であった。本課題では、(1)増殖期の心筋細胞を抽出・解析するツールを開発し、更に(2)増殖能を増幅する薬剤スクリーニング(創薬)を行うことを主目的とする。
(1)細胞周期インディケータFucciを用いて、心筋細胞特異的に細胞周期を単離・解析可能な in vitroシステムを構築し、分裂期・静止期と単核・2核を区別できる解析用プログラミングを用いて、低経費・短時間で生きた心筋細胞の細胞周期が観察可能となった。Fucciシステムを用いたin vivo解析系も構築中であり、これらを用いて、分裂期心筋細胞の特徴や成体心筋細胞の分裂能が著しく減弱(ほぼ停止)する分子機序を明らかとしたい。
(2)臓器や器官の適切な大きさ(増殖の程度)を決める役割を担い、心筋細胞の増殖能にも関連するHippo-YAP経路を修飾する薬剤のスクリーニング作業を開始した。約20,000種類の未知化合物ライブラリーから、2種類の有用な化合物選出に成功した。今後は、側鎖構造を改変することによって、生体内で安定し活性も高く、一方で毒性も少ない薬剤の創出を試みた上で、詳細な作用機序の検証を追加する予定である。
これらの成果を生理的および病態モデルマウスで検証し応用することで、成体心筋細胞の増殖能を増幅する治療方法の開発へと繋げたい。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Pathophysiology and Japanese clinical characteristics in Marfan syndrome2014

    • 著者名/発表者名
      Fujita D, Takeda N, Imai Y, Inuzuka R, Komuro I, Hirata Y.
    • 雑誌名

      Pediatr Int

      巻: 56 ページ: 484-491

    • DOI

      10.1111/ped.12423

    • 査読あり
  • [雑誌論文] マルファン症候群の現状と展望2014

    • 著者名/発表者名
      藤田大司, 武田憲文, 今井靖, 平田恭信.
    • 雑誌名

      日本臨床

      巻: 72 ページ: 1163-1171

  • [学会発表] Marfan syndrome – Fibrillin I mutation and clinical phenotypes2015

    • 著者名/発表者名
      Fujita D, Takeda N, Kato M, Nishimura H, Inuzuka R, Imai Y, Hirata Y, Komuro I.
    • 学会等名
      第17回日本成人先天性心疾患学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-01-16 – 2015-01-18
  • [学会発表] Comparison between the original and revised Ghent criteria in Japanese Marfan syndrome2014

    • 著者名/発表者名
      Fujita D, Takeda N, Imai Y, Hirata Y, Hirata Y.
    • 学会等名
      9th International symposium on Marfan syndrome and related disorders
    • 発表場所
      フランス・パリ
    • 年月日
      2014-04-11 – 2014-04-13
  • [図書] Annual Review 2015.2015

    • 著者名/発表者名
      武田憲文, 原弘典, 小室一成.
    • 総ページ数
      317
    • 出版者
      中外医学社

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公開日: 2016-06-01  

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