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2014 年度 実績報告書

低酸素転写調節因子HIFの新規ターゲット遺伝子SPAG4の腎臓での機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 25893045
研究機関東京大学

研究代表者

正路 久美  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00439423)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワード腎臓内科学
研究実績の概要

本研究は低酸素下で発現が上昇する遺伝子、sperm-associated antigen 4 (SPAG4)の腎臓での病態生理学役割を解明し、新規治療法開発の基盤を構築することを目指している。
申請者はCre/loxPシステムで(CAG-Creマウスを使用)、SPAG4遺伝子コンベンショナルノックアウトマウス(KOマウス)を作成した(Mouse SPAG4の第1~第5エキソンを除去)。得られたホモKOマウスは胎生致死ではなく、現在のところ成長もC57B6/Jと変わりはなかった。肺、肝臓、心臓などの主要臓器、および腎臓は同腹のコントロール群と比較して形態異常を認めなかった。一方、ホモKOマウスのオスは精子形成に異常があり、精巣内に成熟した精子を認めなかった。同腹のコントロール、ヘテロKOマウスでは、精巣の免疫組織染色でSPAG4は陽性であったが、ホモKOマウスでは陰性であった。
テストステロンの濃度で虚血性腎障害の感受性が変わるという報告が複数なされており(J Biol Chem. 2004 Dec 10;279(50):52282-92.、Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol. 2013 Jun 1;304(11):R951-8)、本マウスは精子形成に異常があるため、まずELISA法でテストステロン濃度を測定したところ、オスにおいて、同腹のコントロール群、ヘテロKOマウス群、ホモKOマウス群で有意な差はなかった。次に平常時での腎機能(BUN、Cre)を測定したところ、3群間で有意差はなかった。急性虚血再灌流モデルを作成したところ、コントロール群と比較してKOマウス群において虚血再灌流後の腎組織でKi-67陽性細胞数が少ない傾向があったが、虚血再灌流後の腎機能および線維化は3群間で有意差はなかった。in vitroでは腫瘍細胞において、SPAG4は低酸素下で増加する多倍体細胞形成に防御的に働くことにより、低酸素下での細胞増殖を助けていたが、in vivoではSPAG4の発現量を変化させても、低酸素下の腎組織の回復に明らかな影響を認めなかった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2016-06-01  

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