動物モデルを用いた内膜肥厚形成における抗炎症性脂質メディエーターの役割に関する検討を行った。ラット頸動脈のバルーン擦過モデルを作製し、擦過直後と2日後にレゾルビンD1 1μgを静注する群と、生食を静注する群をコントロール群として、擦過14日後の内膜肥厚の比較検討を新生内膜/中膜の面積比(NI/M比)を用いて評価した。現在、コントロール群5匹とレゾルビンD1投与群6匹の検体を採取して比較を行い、NI/M比はコントロール群とレゾルビンD1投与群で各々1.22±0.26、0.85±0.14(p値=0.031)で、レゾルビンD1投与群の方がコントロール群に比較して内膜肥厚の形成が有意に抑制された。
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