糖尿病足病変のリスクとなる足白癬の予防には、足に付着した白癬菌の洗浄や清拭による除去が必要である。洗い残りや拭き残りがあると白癬菌が残存している可能性があるが、これらを簡便に視認できるツールがなかった。本研究の目的は、糖尿病患者において、視覚的ツールを用いて足の拭き残りを確認することにより、拭き残りが減少するかを検証することであった。まず、足の拭き残りを簡便に視認できるブラックライトツールを開発し、このツールを用いて足の拭き残りを患者と共に確認した。拭き残りを介入前後で比較した結果、介入後で有意に拭き残りが減少していた。ブラックライトツールにより効果的に白癬予防教育が行える可能性がある。
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