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2017 年度 実績報告書

療育を必要とする児とその家族(父親)への支援に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 25893083
研究機関信州大学

研究代表者

石田 史織  信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (20710065)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2018-03-31
キーワード発達障害児 / 子育て支援 / 父親 / 療育
研究実績の概要

発達障害児に関する父親・母親の認識や育児状況、育児に関する社会との関係を調査した。その結果、児の特性の認識は差がなかった。しかし、児の理解に関する認識では児の得意なこと、頑張っていることを知っている、児の頑張りや努力を誉める、児の成長を促す関わりを心がけているという点で母親優位であった。父親は児を理解しようと努力しているが、十分な理解には到達していない状況が伺えた。
児の特性への対応では関心・注意をそらす、気を引く行動であれば無視をする項目に有意差がみられた。全項目が母親優位なことから、父親は療育の知識を必要とする対応方法を実施できていないことが伺えた。育児に関する意識では母親の方が育児への積極的に関わりに実感を持っているという結果であった。また、育児ストレスでは、母親の方が社会の差別意識や配偶者の育児の不十分さ、自身の児への対応の不配偶者との育児の方向性の相違をストレスと感じていた。
また、母親は情報的サポートに関して療育を通じて知り合った友人や医療機関等で優位に差が出ている一方で父親は配偶者に限局していた。情緒的サポートも同様に父親は配偶者が唯一の相手であることに対し、母親は多くの手段を利用していた。評価的サポートでは、実母、福祉機関等に有意差がみられたが全て母親優位で父親は配偶者のみであった。道具的サポートでは育児の手伝いは母方祖母が担い、家事は母親がメインであることが伺えた。父親は大半が就労している背景から実際に職場の仲間や上司からサポートを受けていた。
父親は、児の理解や関わり方について配偶者からのアドバイスをを通して障害や児の特徴について理解を示していることがわかった。しかし不十分さや相違から配偶者がストレスとして捉えられていた。また実際、父親はサポートを受ける手段が母親に比較すると少ない状況にあり父親へのサポート体制整備が急務であることが明確になった。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 療育センターを利用する発達障害児の成長を支える父親の役割2018

    • 著者名/発表者名
      石田史織、高橋宏子、五十嵐久人
    • 雑誌名

      第38回長野県看護研究学会論文集

      巻: 38 ページ: 7-10

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 療育センターを利用する発達障害児の成長を支える父親の役割2017

    • 著者名/発表者名
      石田史織
    • 学会等名
      長野県看護研究学会

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公開日: 2018-12-17  

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