うつ病を代表とする気分障害は、年間有病率が3%に至るとする報告があるなど、非常に頻繁に見られる精神疾患である。うつ病治療に一般的に用いられている薬物療法は、治療効果発言に2週間程度かかる一方で、非薬物療法は、薬物療法よりも効果出現が早いことが知られている。本研究では、これまで明らかにすることが困難であった断眠療法・光療法の効果とその時刻依存性について、分子レベルから明らかにすることを目的とした。この結果、生体時計の位相評価法を確立するとともに、分子メカニズム解明基盤のための誘導遺伝子定量計測系を確立した。
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