不死化ヒト尿路上皮細胞2種(TRT-HU1、nhu-TERT)に、serum shock法を用いて細胞の時計を同調させることで、主要時計遺伝子、Cx43の発現に概日リズムがあることを確認した。次に、TRT-HU1において、機械刺激によるATP放出量は、Cx43を強制発現させると有意に上昇し、Cx43をノックダウンさせた場合や、ヘミチャネル阻害剤を使用した場合に有意に低下した。以上によってCx43ヘミチャネルは尿路上皮においてATP放出経路の一つであると示唆された。これらの結果をもとにATP放出量の日内変動、さらに尿路上皮のCx43が膀胱機能に与える影響について研究を進めている。
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