本研究では、関節リウマチの病態生理を解明するために、生体多光子励起顕微鏡を駆使して関節炎・関節破壊の現場をin vivoで可視化するライブイメージング系を確立し、炎症関節内における生きた破骨細胞の動態を明らかにした。さらに、関節リウマチ治療において臨床応用されている分子標的治療薬が破骨細胞の骨吸収に及ぼす効果をin vivoで明らかにした。本研究で確立した生体イメージング技術は、今後、関節リウマチの発症メカニズムの解明だけでなく、新たな関節リウマチ治療薬の開発においても強力な手段となることが強く期待される。
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