本研究は、眠りSCANを用いて認知症高齢者における疾患別の睡眠-覚醒リズム障害の特徴を明らかにし、効果的な介入方法を究明することであった。 計114名が対象となり、必要な場合は介入を実施した。アルツハイマー型認知症患者群(64名)では、介入の効果があった者は26名であった。レビー小体型認知症患者群(18名)の内、8名で介入の効果がみられた。効果のあった介入としては、失禁を防ぐためにタイミングを考えたトイレ誘導やオムツ交換、下剤を用いた排便コントロールといった排泄ケアや、日光療法、環境調整などで、いずれも薬剤調整と共に検討する必要が示唆された。
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