ヒト乳癌細胞株(MDA-MB-231)を脛骨近位部,骨髄内に移植した乳癌骨転移モデルマウスを用いて経皮的炭酸ガス吸収システムによる治療局所の低酸素環境改善の評価検討を行った。評価方法として低酸素マーカーとして知られるHIF-1αの発現について免疫染色法にて確認した。治療群においてはコントロール群と比較し優位にHIF-1αの発現が低下していた。HIF-1α下流に位置する標的遺伝子VEGFの発現についても同様に評価を行った。こちらに関しても治療群においてはコントロール群と比較し同様に有意に発現が低下していた。経皮的炭酸ガス吸収システムにより治療部位の低酸素環境が改善される可能性が示唆された。
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