経皮的炭酸ガス吸収システムによる乳癌骨転移部に対する局所治療効果について、乳癌骨転移モデルマウスを用いて検討した。モデルマウスを治療群およびコントロール群に分けて治療を行い、治療後の局所骨破壊および骨体積をMicro CTで、治療後腫瘍内低酸素環境についてHIF-1alphaおよびVEGFの免疫染色にて評価した。治療群ではコントロール群と比較して有意に骨破壊が抑制され、骨体積が維持されていた。また治療群では腫瘍内のHIF-1alphaおよびVEGFの発現が減少しており、低酸素環境が改善されていた。以上から経皮的炭酸ガス吸収システムにより乳癌骨転移局所の骨破壊を制御できる可能性が示唆された。
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