研究課題
当科で脾摘術を行った21例で、肝硬変合併肝癌症例7例と、肝癌非合併症例14例に分けた。脾臓中のHGF、VEGF、TNF-α、TGF-β、IL-6、IL-8のmRNA発現をreal time RT-PCRを用い測定し、比較検討を行った。また脾臓、肝非癌部のc-Met発現を免疫組織化学染色の発現強度(1+, 2+, 3+)で評価した。肝癌合併症例では非合併症例に比べ、肝発癌促進作用を有するHGFの脾臓内における発現が有意に高値であった。VEGF、TNF-α、TGF-βは両群間に有意差を認めなかった。炎症性サイトカインで肝発癌促進作用を有するIL-6、 IL-8に関しては、IL-6は肝癌合併症例で発現が高い傾向を認め、IL-8は有意に高発現していた。また脾臓内c-Met蛋白発現に関しては両群間に差は認めなかったが、肝非癌部では非合併症例に比べ肝癌合併症例で有意に高発現していた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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