本研究は、40歳代の成人183名を対象にPorphyromonas gingivalis に対する血清IgG抗体価が歯周疾患重症化に与える影響を縦断的に検証した。4年間で対象者の8.7%に歯周疾患重症化が認められた。多変量解析の結果、歯周疾患重症化のオッズは、Porphyromonas gingivalis に対する血清IgG抗体価が10ユニット増加するにつれて1.66倍有意に上昇し、女性に比べ男性が4.13倍有意に高かった。本研究から、Porphyromonas gingivalis に対する血清IgG抗体価と性別は歯周疾患重症化を予測する重要な因子である可能性が示唆された。
|