研究課題/領域番号 |
25893179
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田畑 和宏 長崎大学, 大学病院, 助教 (80419655)
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研究期間 (年度) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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キーワード | 肺癌 / Bevacizumab / 治療反応予測 / 組織アレイ |
研究概要 |
研究対象となる症例を長崎大学病院アーカイブからの選定作業中であるが、条件を満たす症例の抽出に想定以上の時間を要している。条件として、carboplatin、paclitaxel、及びbevacizumabが併用されており、かつ手術未施行例の症例は極めて少ない上、治療開始後3ヶ月後、及び6ヶ月ごのfollow up CTを施行している症例は更に少ないため、症例集積に難渋している。現状では長崎大学病院のみでの症例集積が困難と判断し、検体を供与して頂ける施設を探索及び協議中である。当初、長崎大学病院倫理審査委員会の了承を得るべく申請書の準備をしていたが、現状を鑑み、症例集積の目処が立った段階で倫理委員会申請書を作成し、申請するよう予定を変更して準備中である。 また、他施設を含めても予定症例数に達しない場合は、研究デザインの変更も考慮する。前述の通り、抗がん剤3剤の併用と、follow up CTが存在するというlimitationが症例集積のbottle neckとなっているため、bevcacizumab単独使用例なども対象とすべきかどうかについて考慮中である。 症例集積は遅滞しているものの、抽出された場合にすぐにスパイラルアレイの作成に取りかかれるように準備中である。該当症例以外のブロック(剖検組織や、廃棄予定臓器から作成したもの)を用いて、ブロック薄切やスパイラルアレイ作成のトレーニングを行っている。さらに、現段階で考え得る検討対象となる抗体を考慮し、メーカー含めて選定している。 更に、最新知見を得るべく、肺癌に関与する各種学会や研究会へ参加している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
予想以上に該当症例が少なく、症例抽出に時間がかかっており、場合によっては研究デザインの変更も考慮中である。
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今後の研究の推進方策 |
早急に症例抽出及び組織アレイの作成を急ぐ。 研究責任者の多忙もあり、進捗しない場合はアルバイトを雇用して進捗を促す。スパイラルアレイ作成については研究補佐員のトレーニングも並行して行っており、抽出が完了次第、スパイラルアレイの作成に取りかかる。作成された組織アレイの染色は外注とし、評価については研究責任者が行う。
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