本研究では、巨舌症が顎口腔機能へ及ぼす影響、および、顎顔面形態へ及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。マウスは、正常群、ステロイド注入群、ステロイド注入後に回復期間を設けたリハビリテーション群の3群に分けた。咀嚼機能の変化を解析するために、3次元顎運動計測、および、筋電図計測を行った。また、3DマイクロCTにて撮影を行い、下顎形態の変化を観察した。 正常群と比較して、巨舌症モデルマウスは、形態および機能の指標より、咀嚼効率低下が示された。しかし、これらの変化は不可逆的であり、ステロイド投与中止後に回復期を設けることで、正常な形態成長および機能発達へと回復した。
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