冠血管の固有の形態を評価するために、マウス冠循環を還流固定後放射線非透過樹脂を下行大動脈より注入し、マイクロX線CTにて撮影を行った。また、血流配分の変化を評価するために、心筋梗塞モデルにおいて冠動脈結紮直後と冠血管拡張後にそれぞれ血流依存的に冠血管内皮細胞を標識する手法を作出した。 つづいて種間の相同性を探索するため、有尾両生類の冠血管形態を解析した。アカハライモリでは心室領域よりも円錐部において潤沢な冠血管網を認めた。それらは直接冠静脈洞に流入しており、哺乳類と異なる走行をしていることが明らかとなった。以上の結果の一部は第78回、79回日本循環器学会で発表した。
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