便秘症状を有し便秘薬を使用する成人女性の保健行動の実態と、便秘薬の使用状況、便秘症状及び保健行動との関連について質問紙調査を行った。 対象者は、便秘薬の使用より便秘症状は改善していたが、便秘薬の使用なしには排便状態を調整できない状況にあった。便秘薬を使用し始めた時の生活状況は、運動、ストレス、食事行動など便秘症状と関連する生活習慣が影響していた。便秘薬の使用を開始した理由は排便状態の悪化やそれに伴う身体症状の自覚があった。便秘薬を比較的多く使用する人は、「自らの健康志向性が高い」という内的指向性があり、便秘症状の要因に対する本人の認知を充分に把握しながら支援する必要があることが示唆された。
|