唇顎口蓋裂を伴う患者を対象に、脳-腸相関を軸として、顎口腔・食道・胃の機能的相関を解明することを本研究の目的とした。①嚥下とブラキシズムの頻度②心理学的特徴③食道の知覚と食道・胃の機能④脳機能活動を解明していく。これまで行ってきた唇顎口蓋裂を伴う患者と保護者の矯正治療に対する意識に関する調査、不正咬合を伴う患者の顎口腔の形態的特徴に関する研究を基盤として研究を進めており、先行して、顎口腔の形態学的・機能的特徴とブラキシズムの実態および心理学的特徴を調査した。その後、被験者数を増加し、まず健常者を対象に、繰り返しのストレスを与えた被験動作時の咀嚼筋活動の変化を記録と同被験動作時のfMRIを撮像し、脳機能画像解析ソフトを用いて脳内賦活部位を解析し、情動やストレスおよび食道などの知覚(内臓感覚)に関与するとされる島や帯状回との関連について検討した。さらに並行して、現在、日中と夜間の無意識下での筋活動(ブラキシズム)を調べるため、無線の小型筋電図と小型ビデオを用いての筋活動の記録を行う予備実験を行っている。
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