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2013 年度 実績報告書

認知症高齢者における園芸活動の有効性に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25893197
研究種目

研究活動スタート支援

研究機関首都大学東京

研究代表者

増谷 順子  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (50709326)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワード認知症高齢者 / 園芸活動 / well-being
研究概要

本研究の目的は、介護老人保健施設入所中の軽度・中等度認知症高齢者12人に対して、園芸活動プログラムを実施し、効果を検証することであった。
活動方法は,園芸活動を週1回,6週間を1クール(6回)として行った.介入開始前と介入終了1週間後の評価には,認知機能(MMSE),意欲(Vitality Index),行動症状(DBD)を用いた.また,同一対象者12名が園芸活動参加時と音楽活動参加時の心理・行動的効果(PAFED)を用いて評価し,比較検討した.
その結果,介入前後の得点変化は,行動症状(DBD)に変化はなかったが,介入開始前と比べて介入終了1週間後に認知機能(MMSE)の有意な増加(P<0.05),意欲(Vitality Index)の有意な増加(P<0.01)が認められた.また, 音楽活動参加時よりも,園芸活動参加時のほうが,PAFEDの得点が有意に高いことが認められた.
以上より,園芸活動が,認知機能(MMSE),意欲(Vitality Index)を向上させ,また,音楽活動よりも意欲や関心を高める活動である可能性が示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

平成25年度の研究目的は、認知症高齢者に対する園芸活動プログラムの長期的介入による効果検証であった。介護老人保健入所中の認知症高齢者12名に園芸活動を週1回、6週間実施した結果、意欲、認知機能の短期的効果は示された。このことから、当初の研究目的通りに実施し、目標が達成できたため。

今後の研究の推進方策

平成26年度の研究目的は、高齢者施設入所中の軽度・中等度認知症高齢者40名を研究対象(無作為割り付けにより介入群20名、対照群20名)として園芸活動プログラムを実施し、効果を比較検討することであり、当初の研究目的と変更なく、遂行していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 認知症高齢者の園芸活動参加時と民謡参加時における心理・行動的変化の比較-1事例の検討をとおして-

    • 著者名/発表者名
      増谷順子
    • 学会等名
      日本認知症ケア学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都)

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公開日: 2015-05-28  

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