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2014 年度 実績報告書

認知症高齢者における園芸活動の有効性に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25893197
研究機関首都大学東京

研究代表者

増谷 順子  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (50709326)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワード認知症高齢者 / 園芸活動 / well-being
研究実績の概要

本研究の目的は、特別養護老人ホーム入所中の軽度・中等度認知症高齢者18名を研究対象(非無作為割り付けにより介入群9名、対照群9名)として、園芸活動プログラムを実施し、効果を検証することであった。
施設に入所中の認知症高齢者20名のうち、研究の同意が得られた18名を、年齢、性別でマッチングさせた介入群(9名)と対照群(9名)に振り分けた。
介入群は、看護職と介護職の協働のもと園芸活動を週1回、6週間を1クール(6回)として行った。植物の題材は生長が早い野菜、季節感を感じられ香りがある花を、対象者1名につき1鉢を継続して育てた。園芸活動の活動体制は対象者4名に対して園芸活動実施者(研究者)1名、担当職員2名、研究協力者(認知症看護の経験がある看護師であり、園芸に興味がある者)1名の計4名であった。介入開始前と介入終了1週間後の評価は、抑うつ尺度(Geriatric Depression Scale:GDS)、Activities of Daily Living (ADL-20) 、主観的QOL(生活満足度)、認知機能(Mini-Mental State Examination :MMSE)を用いた。
介入前の2群の比較にはt検定、χ2検定を行った。介入後の群間比較には、2元配置分析を行った。なお解析にはSPSS Ver. 22.0を使用し、統計的有意水準は5%未満とした。
その結果、介入終了1週間後の評価で、介入群および対照群において、ADL-20、認知機能(MMSE)、意欲(Vitality Index)の評価で有意な差は認められなかったが、介入群において、主観的QOL(生活満足度)、抑うつの改善が認められた。
以上より、園芸活動が、認知症高齢者の生活満足度、抑うつの改善に効果的な方法である可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 軽度・中等度認知症高齢者に対する園芸活動と音楽活動における関心・意欲の比較検討2015

    • 著者名/発表者名
      増谷順子
    • 雑誌名

      日本認知症ケア学会誌

      巻: 13 ページ: 770-780

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] The Effect of a Horticultural Activities Program on the Psychologic,Physical, Cognitive Function and Quality of Life of Elderly People Living in Nursing Homes2014

    • 著者名/発表者名
      Junko Masuya, Kikuko Ota, Yuriko Mashida
    • 雑誌名

      International Journal of Nursing & Clinical Practices

      巻: 1 ページ: 1-4

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.15344/2394-4978/2014/109

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 認知症高齢者の園芸活動参加時と民謡参加時における心理・行動的変化の比較-1事例の検討をとおして-2014

    • 著者名/発表者名
      増谷順子
    • 学会等名
      第15回日本認知症ケア学会大会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都千代田区)
    • 年月日
      2014-05-31 – 2014-06-01

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公開日: 2016-06-01  

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