災害時の長期の活動に耐えうる能力を獲得するために必要な「要素」を明らかにし、医療者向けの災害訓練プログラム開発への示唆を得ることを目的とした。研究方法としては、研究者の所属機関の研究倫理審査委員会の承認を得て、自衛隊の訓練や大会への参加観察や、「隊員の語り」を質的に分析した。結果、①訓練や大会に全員が参加する②チームで競う③どのような天候でも行う④基礎知識や技術を確認する⑤チームでの役割を明確化し、全て自分達で行う⑥チームで助け合う⑦「制限のある非日常」の中に身をおくなどの12の要素が抽出された。12の要素をもとに4つの災害訓練プログラム案を提案する。
|