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2014 年度 実績報告書

パーキンソン病におけるミトコンドリア分裂・融合およびミトファジーの解明

研究課題

研究課題/領域番号 25893237
研究機関順天堂大学

研究代表者

河尻 澄宏  順天堂大学, 医学部, 助教 (30445522)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワードミトコンドリア / 分裂 / パーキンソン病
研究実績の概要

パーキンソン病 (PD) の原因遺伝子を発症様式から常染色体優性、常染色体劣性、その他、にわけて、ミトコンドリア分裂・融合メカニズムへの関与を検討した。平成25年度にも同様の研究を行っているが、条件検討設定などが困難であり再度行った。常染色体優性遺伝形式で発症する原因遺伝子(α-synuclein、LRRK2、GIGYF2)について培養細胞に、上記原因遺伝子のプラスミドを過剰発現させ、ミトコンドリアを染色後、蛍光顕微鏡を用いてライブイメージングでミトコンドリアの形態を観察し定量評価を行った。すべてにおいて明らかなミトコンドリアの形態変化は見られなかった。次に常染色体劣性遺伝形式で発症する原因遺伝子(DJ-1、ATP13A2、PLA2G6、FBXO7)については、siRNAによるノックダウン法で同様に評価したが、明らかなミトコンドリアの形態変化は見られなかった。遺伝形式が明確でない遺伝子(HtrA2/Omi、NUCKS1、VPS35、EIF4G1、GBA)については過剰発現とノックダウン法の両方を行い評価した。VPS35の過剰発現のみではあるがミトコンドリアの分裂が観察されため、更にミトファジーとの関連を検討した。VPS35の過剰発現によりミトファジーの上流経路であるミトコンドリアの膜電位低下とparkinのミトコンドリアへの移行の有無について評価を行ったが、膜電位の低下およびparkinのミトコンドリアへの移行は見られなかった。
以上から、VPS35がミトコンドリアを分裂させ、分裂・融合のメカニズムに関与することは明らかになったが、ミトファジーとの関連はなかった。VPS35はミトコンドリアの形態調節により機能維持に関わっている可能性があり、ミトコンドリアの形態を介したPD発症メカニズムに関連していることが示唆され今後も引き続き注目する必要があると考えた。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Low dose of clonazepam is effective in the treatment of painless legs and moving toes syndrome: a case report.2015

    • 著者名/発表者名
      Kawajiri S, Noda K, Ikeda A, Koinuma T, Tomizawa Y, Hattori N, Okuma Y.
    • 雑誌名

      Case Reports in Neurology

      巻: 7 ページ: 59-62

    • DOI

      10.1159/000380942

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [図書] 神経疾患最新の治療2015-20172014

    • 著者名/発表者名
      河尻澄宏、大熊泰之
    • 総ページ数
      301 (156-158)
    • 出版者
      南江堂

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公開日: 2016-06-01  

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