アトピー白内障発症関連遺伝子の探求

2013 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 25893239
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 研究機関: 順天堂大学
• 研究代表者: 堀 寛爾 順天堂大学, 医学部, 助教 (30529227)
• 研究期間 (年度): 2013-08-30 – 2015-03-31
• キーワード: アトピー性皮膚炎 / 白内障

研究概要

１。アトピー白内障の病理組織におけるPAI-1免疫電顕解析：アトピー白内障発症におけるPAI-1分子が果たす役割を超微形態の手法を用いて解析した。PAI-1分子はEMTを生じている細胞が移動する方向の先端において、主に細胞外に発現しており、細胞遊走との関連が示唆された。
２. アトピー白内障患者からの臨床サンプル収集および網羅的遺伝子発現解析：アトピー白内障患者の白内障手術時に臨床サンプル（前房水、前嚢組織）を収集した。前嚢組織からはRNAを抽出し、網羅的遺伝子発現解析(アジレント社マイクロアレイを用いた)を施行する。対照群として、加齢性白内障手術時に得られた前嚢混濁のない水晶体前嚢組織を用いた解析を同時に施行した。現在複数例の症例を解析してその再現性を確認中である。

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験計画通りに研究は遂行されている。平成２５年度の成果は現在論文としての投稿を準備している。

今後の研究の推進方策

平成２６年度も当初計画通り、実験を進める。