日本で母体搬送コーディネーターを設置しているのは14都道府県で、その地域のコーディネーター、救急隊、産科医師に調査を実施した。妊産婦の救急搬送で最も重要視する情報において職種間で差がみられた。また、周産期搬送に困難を要する要因や課題についてはすべての職種で未受診妊婦に関連した問題が示された。コーディネーターに求められる役割や能力として、周産期に関連した医学的知識、予測をふまえた判断力、連携に必要なコミュニケ―ション能力、交渉力があげられ、その内容を組み込んだ研修や学習機会が必要であることが示唆された。
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