難水溶性のシンバスタチン(ST)を徐放するために、まず、乳酸オリゴマーグラフトゼラチンを使用しシンバスタチンミセル(ST Mi)を作製した。また、ST Miをゼラチンハイドロゲル(GH)に内包し、シンバスタチンミセル含有ゼラチンハイドロゲル(ST Mi/GH)を作製した。この時、架橋度をコントロールすることで分解性と徐放性の異なる多様なST Mi/GHを作製した。最も象牙芽細胞分化に効果的なST MI/GHを検討するためin vitroの歯髄細胞との共培養実験を行ったところ、2週間分解性で最も高い分化能を示した。現在2週間分解性のST Mi/GHを用いてラット直接覆髄モデルで評価を行っている。
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