研究課題
研究活動スタート支援
脊髄損傷の治療標的である神経可塑性誘導の一種の再髄鞘化に対するグリコーゲンの寄与、髄鞘形成細胞であるオリゴデンドロサイトへの乳酸の効果を検討した。カプリゾンを用いたマウス再髄鞘化モデルにおいて、グリコーゲン分解酵素阻害剤は再髄鞘化を抑制した。さらに初代培養オリゴデンドロサイト前駆細胞において乳酸は細胞死を抑制し、増殖・分化を促進した。以上の結果より、グリコーゲンおよびその代謝物である乳酸はオリゴデンドロサイトに作用し、再髄鞘化に寄与している可能性が示唆された。
分子生物学