迅速、かつ高感度化PET装置での定量精度が確保され、従来から限界要因となっていた脳血液量補正法の改良がなされた新法(DBFM法)による15O標識ガス吸入PET検査を用いることで、脳動静脈奇形(AVM)における特に病変部(nidus)近傍の脳循環代謝を評価し、その臨床的意義を明らかにすることを目的に、8例の患者においてDBFM法と従来法(DARG法)での検査パラメータの比較をおこなった。 その結果、nidusより遠隔部では両検査法は高い相関を示したが、nidus周囲における評価では、従来法では新法よりも過大評価する傾向にあり、新法においてより正確な評価ができる可能性が示唆された。
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