今後の研究の推進方策 |
平成27年度に仕様書を作成したGd溶解装置、Gd純化装置を平成28年度4月に入札を行い業者を決定する。その後、平成28年末ごろまでに装置を設置する。Gd水循環装置は仕様はすでに固まっているので、平成28年度早々に仕様書を作成し入札をおこなう。Gd水循環装置の導入は平成29年3月までに行う予定であり、その時点でGd水用の装置は当初の予定に戻ることになる。Gdを導入する前にSKタンクの水を抜いて水漏れ補修を行わないといけないが、その期間、T2K実験(東海村からニュートリノを飛ばしてSKで受ける加速器ニュートリノ実験)をストップする必要がある。T2K実験は世界の他の実験と競い合っている状況であり、タンク補修による影響を最小限にとどめる必要がある。SKグループとT2Kグループとは平成27年度に以下の共同声明を作った。 On June 27, 2015, the Super-Kamiokande collaboration approved the SK-Gd project which will enhance neutrino detectability by dissolving gadolinium in the Super-K water. T2K and SK will jointly developa protocol to make the decision about when to trigger the SK-Gd project, taking into account the needs of both experiments, including preparation for the refurbishment of the SK tank and readiness of the SK-Gd project, and the T2K schedule including the J-PARC MR power upgrade. Given the currently anticipated schedules, the expected time of the refurbishment is 2018. このようにJ-PARCビーム増強を目的とする電源増強等の要因によりSKタンク水漏れ補修は2018年になる公算が高い。本研究は水漏れ補修後なるべく早く研究を進められるよう他の部分の準備を入念に進めていく。
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