研究課題/領域番号 |
26220103
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
岩田 久人 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (10271652)
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研究分担者 |
野見山 桂 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 准教授 (30512686)
阿草 哲郎 熊本県立大学, 環境共生学部, 准教授 (50403853)
田辺 信介 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 特別栄誉教授 (60116952)
中田 晴彦 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (60311875)
久保田 彰 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (60432811)
国末 達也 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 教授 (90380287)
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研究期間 (年度) |
2014-05-30 – 2019-03-31
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キーワード | 多元的オミックス / 化学物質 / 細胞内受容体 / 感受性 / 種差 |
研究成果の概要 |
1)GCxGC-TOFMSを使用した有機ハロゲン化合物の網羅的分析法を開発した。2)細胞内受容体(IR)と環境汚染物質(EP)の結合状態を in silico 解析することで、in vitro ・ in vivo 実験系でのIR活性化能が予測できた。3)EPを投与したモデル動物の組織の多元的オミックス解析によって、EPが異物代謝酵素系や細胞周期、脂質合成・代謝経路に影響することが明らかになった。4)環境動物種の組織を実験モデル動物と同様の手法で多元的オミックス解析し、EP暴露濃度依存的に影響を受けるパスウェイの特定に成功した。5)IRシグナル伝達系の化学物質感受性規定因子が特定できた。
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自由記述の分野 |
環境毒性学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多元的オミックス解析を実践することにより、化学物質曝露に対する影響のシステム的理解が進み、バイオマーカーを多様な生物種で同定することが可能になった。また、環境動物とモデル動物利用の有効性と制約(不確実性係数)が明確になり、その成果は生態影響試験を標準化・高度化するためのモデルケースとなるであろう。さらに本研究の結果は、「化学物質の審査および製造等の規制に関する法律」で求められている、監視化学物質を特定するための科学的根拠を与えることにも寄与できる。
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