研究課題/領域番号 |
26220201
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
柴田 重信 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10162629)
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研究分担者 |
高橋 将記 早稲田大学, 重点領域研究機構, 次席研究員(研究院講師) (30711189)
折原 芳波 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (60450623)
田原 優 早稲田大学, 高等研究所, 助教 (80707399)
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研究期間 (年度) |
2014-05-30 – 2019-03-31
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キーワード | 体内時計 / 時間栄養学 / 時間運動学 / 機能性食品 / メタボリックシンドローム / 腸内細菌 / 健康科学 / 介入試験 |
研究成果の概要 |
機能性食品成分で時計の位相に影響するノビレチン、オルニチン、ネムノキ、フェルラ酸や漢方薬を同定できた。朝食によるリセットの仕組をインスリン系以外に、タンパク質食で動くIGF-1系を発見した。これは、夕食より朝食のタンパク質摂取が、骨格筋保持に重要であるという発見と相まって、朝食におけるタンパク質の重要性を強く意義付けた。また、某区の小中学生約1万人の調査で、朝食のタンパク質摂取量と、勉強好き、体力、早起きに正の相関が見られ、朝食タンパク質の重要性を示唆した。また、腸内細菌・便秘等、24時間血糖コントロールに朝食のキクイモ・イヌリン摂取が効果的であることをマウスおよびヒトの研究で明らかにした。
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自由記述の分野 |
時間生物学、応用健康科学、食生活科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先に述べた機能性食品の知財は共同特許を出願できた。期間中に体内時計がノーベル医学・生理学賞になったことと、時間栄養科学研究会という学会を立ち上げれたことから、時間栄養学の考え方の浸透が進み社会的貢献を行えた。また、研究成果は早稲田大学で2回プレス発表を行い、Nature review誌の依頼寄稿も受けることができた。朝食におけるタンパク質の意義については、NHKの番組でも3度取り上げられた。また、朝食タンパクの有用性としては、「毎朝これ1本」という、魚由来タンパク質製品の発売に貢献した。ヒトを対象としたイヌリン・菊芋の時間栄養学的研究は、レシピカードや書籍の出版を含め研究成果の普及中である。
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