研究課題
5年間の研究の総まとめを兼ね,国際研究プロジェクトACREにおいて初めてアジアでの開催となった第11回国際会議等を研究代表者本務校にて成功裏に開催した。また海外招聘者の一部に講演を依頼してのアウトリーチ活動として,公開国際シンポジウムを東京大学で開催した。南アジアについては,昨年度にデジタル化を完了した旧英領インド現バングラデシュ領域の日降水量データを使用して,夏のモンスーン季の降水量や降水季節内変動,降水強度等の1891年以降での変化を解析し,20世紀後半と前半以前での変動様式の異同を解明した。1922年以降のシビアストームの被害履歴データベースを完成させた。東南アジアについては,昨年度にデジタル化を完了した旧英領インド現ミャンマー領域における1891年からの降水量長期変化傾向の解明を進めた。タイにおける長期にわたる土地利用変化と気候変動を精査し,それに伴う土砂供給量の変化をモデルと観測データを用いて統合的に解明した。またフィリピンではマニラにおける地上での南西風系の出現と降雨との関係を1890年代について解明した。東アジアについては,帝国日本の気象観測ネットワークに関し,台湾に関する書籍1冊を刊行,朝鮮に関する書籍1冊は校正段階に至った。日本については,四国および東海・関東地方における過去100年以上の日雨量のデータセットを完成させ,四国では近年豪雨の頻度が増えていること,東海・東海地方においては,70%の地点で年降水量は減少している一方で,全体として年最大日降水量は増加傾向にあること,関東と九州とでは梅雨期の降水特性が顕著に異なることがわかった。また1926年以降のデータでは,平成30年7月豪雨時の降水量が再現期間約300年に対応すること,平成29年7月九州北部豪雨では再現期間が約2万年となる地点が存在することを見出した。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 6件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 15件) 学会発表 (73件) (うち国際学会 43件、 招待講演 2件) 図書 (2件) 備考 (3件) 学会・シンポジウム開催 (2件)
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