研究実績の概要 |
2年度目を迎え、世界的にも本基盤Sの取り組みが注目されるようになった。国際会議招待講演依頼が、シリコン薄膜成長の国際会議(5月モントリオール)、半導体欠陥物理国際会議(7月ヘルシンキ)、そして本研究が目指すナノ領域NMRという枠組みの中で最も影響力が強いNanoMRI Conference(7月カナダWaterloo大学)、量子情報技術で重要なSpinTech VIII(8月チューリッヒ)とXIV International Conference on Quantum Optics and Quantum Information(10月ミンスク)と広い分野および地域から届いたことは、本プロジェクトに対する世界の関心の高さを示している。また2016年8月5~7日には研究代表者・伊藤が議長、本基盤Sが共催としてDiamond Quantum Sensing Workshop を高松で開催し、103名(内、外国から33名)の参加者に対して本基盤Sの成果を広く発信した。論文発表に関しては、ダイヤモンドを用いた量子センシングに必要な量子操作技術の開発をシリコンやゲルマニウムをプラットフォームとして実施した成果をNature, Nature Nanotechnology, Nano Letters, Physical Review Letters, Physical Review B, New Journal of Physics, Journal of Applied Physics誌に国際共著論文として発表し、その他、ダイヤモンド上に乗せて検知対象とすることに関連した成果をPhysical Review B, Applied Physics Letters, Japanese Journal of Physics誌に発表した。
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