研究課題/領域番号 |
26220713
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小宮 剛 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30361786)
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研究分担者 |
横山 哲也 東京工業大学, 理学院, 教授 (00467028)
片山 郁夫 広島大学, 理学研究科, 教授 (10448235)
飯塚 毅 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (70614569)
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研究期間 (年度) |
2014-05-30 – 2019-03-31
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キーワード | 初期地球 / 冥王代 / 初期太古代 / 消滅核種同位体進化解読 / 初期地球表層環境進化 / 生命必須元素 / 最古の岩石 / 最古の生命の痕跡 |
研究成果の概要 |
地球進化を考える上で、冥王代の地球を理解することは非常に重要であるが、地球には40.3億年前以前の地質記録が残されておらず、難しいとされてきた。そこで、本研究では146Sm-142Nd同位体系の分析法の開発、初期大古代地質体の地質精査と岩石試料の化学組成や同位体分析を通じ、初期地球進化を解読した。その結果、42.7億年前の苦鉄質岩や39.5億年前の堆積岩や溶岩といった最古岩石、39.5億年前の堆積岩中の地球最古の生命の証拠、39.5億年前のプレートテクトニクスおよび大規模初期分化とその後の均質化の証拠を発見した。これらの発見は従来の記録を大幅に塗り替え、地球の黎明期進化の重要な知見を与える。
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自由記述の分野 |
地質学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の地球では磁場や火山活動があり、非常に多種多様な生命が生息する。こうした地球がどのように誕生し、進化してきたのかを知ることは人類共通の命題であろう。本研究はその後の地球史を決定づけた初期地球の進化を解読することで、この問題に取り組んだ。その結果、これまで国内では分析することのできなかった146Sm-142Nd分析法の確立、地球最古の岩石や生命およびプレートテクトニクスの証拠や初期大規模分化と比較的早期の均質化の新知見の発見といった多くの成果を得ることができた。これらの成果は国内のみならず海外の新聞やNHKなどのメデイアにも取り上げられ、日本のみならず世界全体の教養知の涵養に貢献した。
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