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2018 年度 研究成果報告書

大脳の記憶シナプスや回路の2光子顕微鏡と新規光プローブとを用いた研究

研究課題

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研究課題/領域番号 26221001
研究種目

基盤研究(S)

配分区分補助金
研究分野 神経生理学・神経科学一般
研究機関東京大学

研究代表者

河西 春郎  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (60224375)

研究分担者 林 朗子 (高木朗子)  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60415271)
研究協力者 髙橋 倫子  
野口 潤  
柳下 祥  
研究期間 (年度) 2014-05-30 – 2019-03-31
キーワードシナプス / 学習・記憶 / ドーパミン / 大脳皮質 / 大脳基底核 / グルタミン酸
研究成果の概要

我々は強化増大した樹状突起スパインシナプスを特異的に標識するASプローブを構築し、運動学習が増強・新生スパインに依存することを操作的に証明し(Nature 2015)、ケタミンの抗うつ作用に前頭葉のスパイン新生が関与することを明らかにした(Science 2019)。同様な標識手法が軸索にも応用可能であり、増強スパインに入力するシナプス終末であることがわかってきた(未発表)。条件学習のドーパミン過程についてシナプスレべルではD1細胞のスパインが増強すること(Science 2014)、また、弁別学習の際にはD2細胞のスパインが増強し、それが弁別学習に関与することを明らかにしつつある(未発表)。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心を育む脳の働きは神経回路の電気化学的活動で起きると信じられている。しかし、学習するときには、これに加えて神経を繋ぐシナプスが運動することを我々は見出し、これが運動学習、うつ症状など個体レベルで使われていることを証明した(Nature 2015, Science 2019)。また、条件付け学習の際には、脳内報酬信号であるドーパミンは適切なタイミングで神経から放出されれば記憶を強く促す作用があることを明らかにした(Science 2014)。この個性的に運動する脳の描像は我々の個性や病気を理解する新しい鍵となるであろう。

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公開日: 2020-03-30  

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